櫂の熱はやはり高く、保育所はお休みして医者に。僕は天気も怪しいので、全行程自転車はやめといて新座駅からむさしの号パターン。大宮からの宇都宮線はまたしても遅れていたが、どうせバスの時間には余裕なので、そのまま遅れてきた列車に乗って蓮田へ。
航は、母親でなく、僕が顔を出したことに、最初はいやな顔をしていたが、そのうち落ち着いて、持参したジグソーパズルをやるか?と問うと、素直に「やる」。体を起こしているのはまだ多少シンドそうではあるが、真剣な顔つきでパズルをはめていく。ベッドの上で、「なにかやる」姿を見るのは入院以来初めてかもしれない。気分的にも落ち着いて来た現れだろう。よかった。
お昼のうどんは、焦ってほおばったせいなのか、腰が強かったのか、しばらくもぐもぐした挙句、出してしまったが、持っていったリンゴをむいてやると、ふた切れ分、しっかり食べた。
3時のおやつのハッピーターン二本と、飲むヨーグルトも完食。
夕方主治医から、現状の説明を受ける。血液のもろもろの数値もよくなっていて、この調子でいけば、水の溜まっているお腹もじきによくなるだろうとのこと。来週後半からは、第二弾のプロトコルに入るとのこと。せっかく、体調が上向いて来たところに水を差すような話だが、これも治療の計画。仕方がない。ただ航の状況から、投薬の二弾目と三弾目を入れ替えて処置するそうで、この度のように、副作用がきつすぎないことを祈る。
いいわけ程度に、夕食をつまんだ後、横になって、耳掃除のリクエスト。綿棒で耳のあな周辺をなでてやると気持ちよさそうに目を閉じている。「夜も帰らないで」とか「お母さんが来るまでいて」とか、いじましいことをずっと言っていたのだが、綿棒をくりくりやる手も辛抱して、寝たところを見計らって、病院を後にする。
7時39分発のはずのバスが、10分ちかく遅れてくる。なんでも事故渋滞だったらしく、蓮田では、おそらく一本前に乗れたはずだったが仕方ない。で、大宮からの埼京線が、これまた板橋で人身事故いきなり発生で、与野本町で止まってしまい、復旧には1時間以上とのアナウンス。仕方がないので駅を出て、居並ぶタクシー待ちの列を尻目に、一本先の通りで流れてきたタクシーを捕まえて、武蔵浦和から電車で帰宅。結局家に帰りついたのは10時前。くたくた。こんなときに思うのは、やっぱり自転車って便利だなあ、と。
コメント