12月28日

調子が悪いとゴネたくなるのか、なんなのか。朝になって、航から電話があって、今日はお父さんは来るな、という。金曜はお父さんが来る日じゃない、らしい。こんな電話で起こされて、かなりこちらは気分が悪いのだが。そうはいっても、外泊OKな場合、車でスタンバっておかないと、大量の持ち帰り荷物はもちろん、航本人の移動に差し支えるので、由紀からくどくど説得して、納得させる。率直に、今日から外泊だから、と言えればいいのだが、検査の結果や、こちらの事情などで、叶わなかった場合の落胆を避けるためには、回りくどい言い訳をせざるを得ない。

今日もまた、『今年一番』を更新した、キーンとした空気の中、自転車こいでレンタカー屋へ。8時ジャストに借りてきて、チャイルドシートとベビーカー、昨日届いた踏切セットを乗せて、出発。巷的に仕事納めの微妙な混み具合のなか、10時過ぎに病院到着。

病室に着くと、航がケータイでにやにやしながら由紀に電話をしている。周囲の子の母親たちが、「今日帰れるんだって」 と私に、良かったねーと言ってくれる。なかなか回復しなかった白血球の数値が、今日になって、グンと上がったらしく、予定通り、年明け挟んで一時帰宅となったのだ。ま、それはいいのだが、そこんとこ、本人には内緒にしといてねー。いきなり朝、櫂が熱、ってこともあるのでね。

と、そういうわけで、いきなりハイテンションな航をしり目に、私は荷物を抱えて３階の病室から、駐車場まで一体何往復すればいいのか。この寒い中。午後にインフルエンザの注射を打って、抗生剤を一時間ほど点滴して、１５時過ぎにめでたく帰宅。走り出してじきに航は寝てしまったが、志木に着いたころ起きてきて、またまた踏切見てから帰りたいと言い出したので、しかたなく、車を走らせていると、ぽつぽつと雨。そのうち霙交じりになってきた。夕方のダイヤで、踏切もなかなか開かないし。どうにかひどく降る前に家に帰りついて、大荷物と航を降ろす。 嬉しいけど、朝からもう疲れるね。まったく。