ワタシの通勤は、朝7時台の出発に始まり、まずは青梅街道を高円寺まで行くコース。きんもくせぇがいい匂いだと思ったのもつかの間、銀杏臭が忍び寄る街道のこの時間帯は第一車線が「バス専用」。当然ながらここを走っていいのは、路線バスと、原動機付き自転車、そして自転車をはじめとする軽車両。ところが、おとといのこと。ふたつの車線をかすめてジグザグジグザグの原動機付き自転車。第二車線を走る自動車との隙間を縫ううえ、時間的にもバスも多く、どうやら前を走るワタシが邪魔らしい。追い越しざまにフルフェイスのメットの中から『どこ走ってんだよ!』とほざいて行きやがる。こっちもカッちーんと来たが、次の高円寺陸橋を直進していったため、やむなく放置。むかつくなあ。
帰り道。若林で世田谷線の踏切を越え、武蔵関で西武新宿線の踏切を越え、保谷で池袋線の踏切を越えるのだが、この自宅も近い最後の踏切がただいま数年先の立体化を見越して工事中。交通量も多いうえに片側通行、整理のおっさんも、中途半端な扱いの自転車としては面倒この上ないので、50mほど外した隣のちいさな踏切へ。バーも上がり、通り過ぎたところで、すれ違ったスクーターと、歩いていたサラリーマンがいきなり言い合いを始めた。どうやら軽くぶつかったらしいが、スクーターのアンちゃんがとにかく激昂している。50歳くらいの小柄なサラリーマンはと言えば多少お酒も入っているようだが、「右側歩いてんじゃねぇ!」と怒鳴るスクーター野郎に、「馬鹿じゃねぇの」と応酬。「エスカレーターだって、階段だって左側歩くんだって決まってんだろ。」とますます訳のわからないスクーター野郎は「ここはアメリカかぁ?」とか、とにかく言ってることが間違ってるし、おじさんの方がまったくもって正しいのだが、酔いも手伝ってか、こんなバカ、ほっとけばいいものを一向に引こうとしない。スクーター野郎も、さんざん怒鳴れば気もすんで行ってしまうだろうと思っていたが、「さっきの自転車も左側通って行っただろ」(俺のことか?)に対して「自転車は左に決まってるだろ。歩行者は右側なんだよ、道路交通法わかってんのか馬鹿」とおじさん。自転車と歩行者を一緒にしているスクーター野郎は確かに道路交通法の何もわかってないし、まあ、そんなこと以前の大馬鹿野郎ではあるのだが、ここにきてまたがっていたスクーターを止めて、おじさんに掴みかからんばかりの態勢になってきた。線路のこちらから一部始終を眺めていたが、さすがにヤバメの状況なので、向うへ渡って行って、線路の敷石を拾って、ヘルメットの上から、一撃!。
というのはウソで、「まあまあ、二人ともこの辺にしとき。」と間に入ると、もうすでに状況的に引っ込みがつかなくなっていただけのアンちゃんも、「にいちゃんの顔立てて、このくらいにしといてやら」的なことを呟いて、ようやく去って行った。おじさんにも「困った野郎ですねぇ」と声をかけておしまい。まったく。お前らみんな免許剥奪じゃい。あほ。
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