病院とは、ホントに不自由なところ。我が家はそれほどケータイに依存した生活はしていないと思っていたが、長男と妻、次男と私、の二重生活ともなると、やはり連絡はケータイ。この病院では、メールなどはOK(電源はいれてて構わない)なものの、医療機器以外にコンセントをつかうことは禁じられており、バッテリーが切れるのは時間の問題。で先日、由紀のケータイの方のバッテリーのスペア(もう機種変更して1年半なので)をドコモショップでもらって充電したのに(僕のケータイに突っ込んで)、不覚にも昨日渡すのを忘れてしまった。由紀からも(公衆電話から)電池なくなった、と連絡が入る。病院からすこしのところにドコモショップがあるので充電しに行くまで連絡とれない、とのこと。うーん。
と言うわけで、櫂も母親から離れてもう10日。遅かれ早かれ、病院に櫂を連れて行くことにもなるし、午前中の家事をすませ、保冷バッグに櫂の食事を用意して、自転車の前座席に座らせて新座駅へ。暑さが気になるところだが、川沿いを走った後は、平林寺の雑木林が涼しいのが助かる。
抱っこひもに櫂を移し替えて電車。微妙な間隔をとって座っているうえに、ゲームに夢中で子連れに席を開けようともしない若僧を張り倒したい衝動を抑え込みながら、武蔵野線、埼京線、宇都宮線と乗り継いで蓮田到着。しかし「●●浦和」っていくつあるんだ?。慣れない路線でますます乗り換えが混乱する。
発車までの15分ほどの時間で駅前のドトールで軽く昼食を取りながら、いそいで櫂にもお昼ご飯を食べさせる。時間どおりに来たバスで病院着。赤ん坊連れでは、病棟内には入れないし、ケータイはバッテリー切れてるし。ドアから出てきた、ほかの患者さんの面会の方に、無理を言って呼び出してもらう。
待合室で由紀に櫂を渡して、僕は病室へ。相変わらず、「おとーさんは帰れ、お母さんを呼んで来い。」といって泣きわめく。うんうんと粘り強く話を聞いて、言い聞かせているうち、少しずつ気持ちもおさまってきているようだ。ただ、いままで「帰りたい」だったのが、「僕はお母さんと二人でずっとここにいる」に変わっている。航なりのひとつ、気持ちの落としどころなのだろうか。すまない気持ちでいっぱいだ。
もっと居たいのは山々だが、赤ん坊の昼寝などのパターンもあり、到着してから2時間ほど、14時20分のバスで帰る。帰り際、おんぶしても激しく櫂が泣くので、久しぶりの母親に、寂しさがぶり返してしまったかと思ったが、バスの中で、バナナを食べさせると、そのまま泣きやんで、すやすやと抱っこひもの中で寝てしまった。中途半端な昼食で空腹だったようだ。電車では、子連れの母子(子どもと、母親、その母親、つまりおばあさんの三人)から、お父さん偉いわね、と言われるので、カンタンに事情を説明すると、がんばってくださいねと励まされた。こうした一言二言が少しでも本当に励みになる。
新座からの帰り、途中で櫂が起きたので、自転車の前座席に座らせなおして、彼は上機嫌。そのまま夕食もたくさん食べ、風呂も浴びて、野菜ジュース飲ませて、おんぶして散歩して、9時前に寝かしつけ成功。
こうして少しずつ、新しいリズムを作っていかなければ。明日はまた朝一で保健所だ。
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