櫂は明け方5時まで寝てくれたのだが、どこからか侵入した蚊に睡眠を妨害された夜だった。
赤ん坊との生活と言うものは彼の食・睡眠だけでなく、その好奇心に充ち溢れた行動に対しても常に気を張っていなければならない、と思っていたくせに、昨夜はテーブルからコップを落として(届く位置を見くびっていたワタシが悪い)割れてしまった。すぐに遠ざけて、始末をしたものの、あとで自分の左足の裏に鈍い痛みと小さな血のにじみが。どうやら小さい破片が刺さったらしくジンジンする。
今朝は、先週、慢性小児特定疾患の申請で不足していた、所得証明を保健所に朝一で届けることになっていたので、起きたそのまま早めの食事を終えて、櫂を前座席に座らせて8時過ぎに出発。45分には朝霞保健所に無事書類を届け終わり、その後、大泉の皮膚科に向かう。次男の櫂は、生後5か月ころから湿疹がひどくなり、つまりはいわゆるアトピーと言うやつで、一時はほっぺたが真っ赤にただれて、頭皮もごわごわ、足や手もジュクジュクとした状態で、どうなることかと思い悩んでいた。その手の本の、『例』にしてもいいくらい酷かった。冬を越え、一旦よくなりかけたが、春先にひいた風邪のせいでまた少し後戻り、一歳を過ぎるころからようやく完治の兆しが見え始めて、今はかなりきれいになって来たところ。月に一度、かゆみを抑える飲み薬をもらうのだ。朝霞から引き返して、大泉までの通りは街路樹が茂って涼しい。診療時間開始直後でさほど待たされることもなく用は済んで、買い物をしながら帰宅。
昼食後、朝から動きまわったせいで、さすがに眠く、一歳児に付き合って私も昼寝。少し疲れたかな。夕方、近所の小児科に電話して、予防接種の予約を取る。子どもひとり、育てるのって本当に大変だ。妻に専業主婦をやってもらっていて、今までこんなことを一切任せていたのだな。
いきなり殴られたような悪夢の夜から10日が過ぎた。気持ちも整理できてきた。まだこの先変化はあるが、リズムもつかめてきた。
航本人、そして付き添いの由紀は本当に頑張っていると思う。1万人にひとり、という小児がん。なんという不運だろうと思わざるを得ないことには違いないが、こんな状況のなか、支えてくれる家族もいる。保育園も空きがない、なんて私にだけの特別な話ではないし、偶然近くに9月開所の市の指定保育室ができているなんて運のいいことだろう。毎日送り迎えをしながら働いている人たちだって少なくはないのだし、むしろ当たりまえの話なのだ。航が3歳までおっぱい星人だったので次男もそのままであったが、保育園に預けるからとか、さまざまな理由で1歳程度で断乳するのだって珍しいことじゃない。アトピー治癒のためには母乳に頼らない栄養が一番と言われていて、こんなことがきっかけではあるが、スパッと断乳できて、比べれば驚くほどよく食べるようになっている。悪いことばかりじゃないんだと思う。息子たちへの愛情のあり方、妻への感謝、私がしっかりやるべきこと。毎日毎日確実に前に進むのだ。
下の子が強く育つ一つの理由がその辺りにもありますよね。アトピーですか〜。ウチと同じですね。今だに皮膚科と薬にはお世話にならないと、ですがちゃんと塗ってればなんてことないですね。
ブログを読む限り、着実に前に進んでますね〜。いつか疲れちゃったときはいつでもお声掛けを。
投稿情報: 大木 | 2012年8 月28日 (火) 15:28