80年代の末期に社会に出た僕はご他聞に漏れず、バブルの洗礼を受けたクチである。
当時芝浦にあった会社から駅に向かう道端では、「ジュリ扇」なる羽根でできた扇子を売っており
その巨大なお立ち台への道を聞かれることもよくあった(僕自身は一度として足を踏み入れることはなかったが)。
帰宅時ともなれば錆びた色をした駅からの階段は、一方ではねずみ色のおぢさん集団を飲み込んでいき、もう一方では色とりどりのお姉さん方(トイレで着替えていたらしい)を吐き出すという異常な色彩を垂れ流していたものだ。
あのころは、もう12月ともなれば、忘年会の日程を調整するのが大変で、それも一次会、二次会、三次会と流れていくさまは、今の世の中からは想像もできない。やっぱり世の中狂ってたんだと思う。
まあ、しかし師走でなくても、花金だ、花木だなどといってよく飲みに行っていたものだが
自転車にのめりこんでからは週末のコンディション作りにめっきり飲みにいく回数が減ってしまった。
特に今年後半、土曜練にお邪魔するときなどは、
金曜日はそれどころではないのである。少しでも早く寝なくては。
なるべく万全のコンディションで臨まなくては。ついていけるのだろうか。
邪魔なだけではなかろうか。楽しみな反面、異常な緊張感につつまれつつ床に就く。
今日は木曜日。もう明日は金曜日。この練習、レベルが高くて私など
箸にも棒にもかからないレベルなのは百も承知なのだが、
それでもドキドキしながら週末を待てるなんて幸せなことではないか。
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