お盆の週の前の週に早めの夏休みをとって、家族4人で勝沼に車で一泊の旅行。友達のアトリエを訪ねたり、ぶどう狩りに行ったり。猛暑の中ではあったが、それなりに楽しく過ごしたのだが。。あけて会社に行ってみれば、お盆の週のほうが休んでる人間は多く、当然彼らの引継ぎ業務やら、もともとの仕事やら、人がいない分、こちらに降りかかってきた仕事やらで首が回らず、平日は午前様、そのまま土曜日曜と仕事が続き、暑さも重なってもうへとへと。23日金曜あたりから、なんだか関節痛いし、夏風邪でも引いたかと早めに寝てみたものの、起きてみれば今度は、朝の放尿時に妙な痛みがあり、おまけに出が悪い。関節の痛み、だるさはさらに悪化している中、どうしても月曜に出さなければいけないものがあって、しかたなしに日曜は出勤して作業。ようやく月曜朝に、医者に行く。診断するなり、点滴してそのままCTとって、下った診断は「急性前立腺炎」。睡眠不足にストレスで体の免疫力が低下して、常在菌が日和見感染したのでは、とのこと。がんの疑いもないこともないなどとの脅しとも取れるような診断も加わって、そのまま火曜も休み。水曜は朝点滴受けて、仕事の引継ぎに午後から出社。木・金とそのまま休んで、土日まで連続4日の点滴。帰れば安静。少しずつ尿の出はよくなってきたものの、なかなか疼痛も引かないし、何しろ動けないというのはつらい。息子たちも、お父さんが家にいるのに相手をしてくれない、という状況が理解できるわけもなく、残り少なくなった夏休みをもてあまし気味で、雰囲気最悪なのであった。
2日の月曜日は、航は月イチの外来。私は朝点滴受けて、月はじめのもろもろの処理のために午後から出社。このような事態に陥った最大の要因であると思われる仕事は、その後も解決もせず泥沼化しており、引き継いだ皆さんに後ろ髪を引かれつつ、火曜日はまた休み。夏に休日出勤したぶんは、そのままこれらに代休として消化され、まったくもって無意味な日々を余儀なくされて、憤懣やるかたない。処方された抗生剤を、週末に飲みきり、土曜に診察に行くと、医者から大腸内視鏡と胃カメラの検査の宣告。そこまでしなきゃいけないものかと思いつつも、13日に日取りを決める。週明けから普通に仕事はするものの、毎日毎日通勤はおとなしく電車。検査三日前から、食事も制限が入り、好きなものが食えない、腹は減る、もともと腹がへる性質なのに、イライラは最高潮。12年前に禁煙したときに勝るとも劣らないかも。11日は、長男の病院からのはからいでのキッザニアだったのに、大人気なく不機嫌に過ごしてしまって、猛烈な自己嫌悪。周囲に聞いてみれば、大腸内視鏡も胃カメラも、経験者も多く(年齢的に当然か)、なかにはそのままポリープを取った、という人もいて、腹を決める。検査は13日の金曜日。やな日だねー。10時に病院に行って、2リットルの下剤を飲んで15時からの検査に備える段取り。待ち時間の暇つぶしに、病院に行く前に目の前のツタヤで、石田 ゆうすけの「行かずにしねるか」の文庫本を買う。2リットルの下剤を1時間で飲めということであったが、30分でほとんど飲みきり、ほどなく繰り返す便意のままにトイレに行き、また本を読み、トイレに行き、出すもの出しきって、予定通り15時過ぎに着替えて検査。胃カメラのための喉の麻酔のスライムのような気持ち悪さに耐えながら、腹部エコーまでは記憶にあるが、注射を打たれて程なく堕ちる。気がつくと胃も腸も終わっていて、ふらつく足元を支えられつつ、ベッドのほうへ。ぼーっとしたまま30分くらいまた眠ったのか。診察室に呼ばれて結果を聞くと、何のことはない、胃も腸もキレイなもんだったそうで、こうなると検査前に神経質になっていた自分がなおさら情けない。検査を宣告された日に受付のおねいさんから言われていた金額よりもぜんぜん安かった検査費用を支払って病院をでて、まずは空腹を満たすため餃子の王将で、牛塩ラーメンをすすったあと、西友で発泡酒を買って家に帰る。
結局、まるまる三週間以上、自転車に乗れず、気がつけば台風も過ぎてすっかり秋であった。バカバカしい。逃げるが勝ち、という言葉の意味がよくわかる。こんなくだらないことのために、人生を棒に振ってはいかんのだ。=
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