栗原だより

11月3日

今日は私が面会デー。今の生活の私にとっての一番の楽しみな日だ。

道中、羽倉橋に出る手前で、信号待ちで横に並んだ車が、いきなり左折して巻き込まれそうになり、大声を出して回避。まったく、確認もせず、曲がり始めてからウインカーを出す、あの神経ってのはどうにかならんか。そのまま止めて怒りまくってやらないと気がすまないところなのだが、遅れられない航の指定時間は『10時34分』。ほっといて先を急ぐ。途中、食べたいものリクエストのゼリーやプリンを買いつつ、遅刻せずに病院到着。松井さんに与野近辺の道を細かく教えていただいたおかげで、スムーズに走れるようになりました。

ついてすぐプレイルームで遊んだあと、持参したビデオカメラの液晶を広げて、昨日撮影した踏切を見せると、「これ会社行く前に朝撮ったの？。会社に遅れたんじゃない？」などとニヤニヤ嬉しそう。遮断棒の動き一つ一つに、早速、航の解説が得意げに始まった。

昼ごはんのあと、航が寝入ったので、こちらも待合室に避難して、ソファで横になる。最近、櫂の夜泣きが厳しく、かなり睡眠不足。つい、一時間ほど寝てしまい、3時前にベッドに戻ると、既に起きていた航が、僕の姿がないことに呆然としていた。周囲の子達から「悲しがってたよ」と忠告される。反省。それでもポップコーンが食べたいとか、エビフライが食べたいとか、いつもの「食べたいわがまま」も復活して、気分も持ち直してくれてほっとした。

夕食前には、お母さんにあげるんだと、踏切の絵を仕上げて手渡される。7時半を過ぎて、「帰らなくてもいいの？」とか、しっかりしたことを言う。一度抱きしめて、病院をあとにする。

11月2日

で、お休み。とはいえ、由紀が航の看病に出かけていき、留守を預かる身としては、朝からやることいっぱい。櫂を保育園に預けて、大泉の皮膚科の病院へいつもの薬をもらいに行く。9時ジャストの開院時間に受け付けたが、待たされること20分。待合室でバガボンド13巻を読みきったころ、名前を呼ばれて、診察（本人不在ながら）受けて薬の処方をうけて、薬局へ。

ところで、航の一番好きな踏切、保谷五号踏切は、昨日一日から、工事の進行上、ルートが少しずれて、黒いシートで覆われていた警報器がその真新しい姿を見せ、遮断棒はなんと中折れ二段式となっていた。昨日の朝早速ケータイで写真に納め、プリントして今日由紀に持たせてはあるのだが、やはり動画に勝るものはないはずで、薬局の帰りに、早速ビデオカメラで撮影。病院には、ポータブルDVDプレーヤーを買ってあるので、この動画が見られれば、さぞかし喜ぶだろう。いくつか踏切をはしごして、ひばりヶ丘駅脇のところまでビデオに納め、DVD-Rを買って帰ったのだが。

そういえば以前、友人夫婦がうちに子連れで遊びにきた時に撮った動画をPC経由でDVDにコピーして渡したら、「読めない」と言われたことがあった。自分でもバックアップしたDVDを、テレビにつないだDVDプレーヤーで再生したことはないなあ、と思い、撮ってきたばかりの踏切動画のDVDを突っ込んでみると、あらショック。認識しないのだった。慌ててインターネッツな世界に救いを求めてみると、やはりファイル形式がどうしたとか、そのためのフリーソフトがどうだとか、出てくる回答に従っていろいろやってみるけど、全部ダメ。PCでは読めるんだけどってDVDの山ができるのみ。

たしか、航が生まれて数日後、やっぱりビデオがないとと、急いでｅｖｅｒｉｏ買ったときに、専用のDVDライターってのがオプション品であったはずなのを思い出して、それならうまく焼けるんじゃないかと、すぐに駅前のノジマ電気へ行って相談するが、なんとまあ、製造中止製品だそうで、取り寄せにもならないんだと。すぐに家に引き返し、またまたインターネッツな通販で、見つけて速攻注文。

ま、明日はカメラごと持って行って見せてやるしかないか。

11月1日

あす2日が、全社的に休みなのと、月末月始、おまけに、これしかないんかいって年に一度の展示会も近いうえに、これまたマンネリな業績評価の書類も提出期限だとかで、とにかく今の私の時間内では処理しきれない物量の業務が押し寄せ、しかたなく義母にまたまた櫂のお迎えを頼んでどうにか凌ぐ。しかしまあ、なんでこうも世の中の人たちは、だらだらと仕事をしてるんだろう、とか、非生産的な会議等に、偉そうに没頭できるのか、とか苛立たしくて仕方がない昨今ではある。

週頭に病院に戻った航は、第三クールの投薬中で、今回は最初と同じメソと呼ばれるきつい薬が入っている。ただ、最初の時は、腎臓が弱っていたために、薬が体外に出るのに時間が掛かり、そのぶん、効きすぎてしまったとかで、今回は排出もスムーズで、だるさとチューブにつながれた不自由さはあるものの、食欲などはまずまずのようだ。

さて、櫂の方は、保育園ではご機嫌で過ごしているようだが、このところ、夜泣きが激しく、由紀も私もグロッキー気味。寝てちょーだい。