金曜日に休みを取ったので、睡眠十分、土曜日は朝8時に藤宮さんが車で迎えに来る予定。
ありがとうございます。
予定通り8時ちょっと前に藤宮さん到着。あわただしく自転車と荷物を乗せて、諏訪へ出発。
前日に梅雨入りした東京は何とか晴れてなかなかいい感じである。
環八はやや混んでいたものの高速に入るとスムーズに11時くらいには諏訪に到着。
20号へ降りてから諏訪湖をぐるっと周る。天気もよく見晴らしもよい。なかなかに期待も高まる。
受付のみずべ公園を確認して、近所でお昼を食べることに。イタメシ屋を発見して入ろうとするが
アベック中心にかなり並んでいる様子。振り返ると「カナディアンロッキー」という名のステーキハウス。
こちらは行列ゼロ。レース前日の昼にこってりお肉はどーなの?とは思ったが、並んでまでのストレスよりは
スムーズなほうがマシだろうと中へ。僕はハンバーグ、由紀と藤宮さんはラムのステーキを完食。
店を出たところで由紀が足元に5円玉発見。お金拾いマンの妻はやはりお金拾いウーマンなのであった、えらい!
みずべ公園にもどり受付。ゼッケン類を受け取り、記念品をもらう。ジッパーつきのサコッシュ。
なかなか使いやすそうで◎。
車にもどり、本日の宿泊先、国民宿舎「山王閣」へ。諏訪大社下社秋宮脇にあるこの宿は
下諏訪駅からも近く、諏訪湖を見おろす静かなロケーション。1泊8500円ほどでなかなかリーズナブル。
部屋に荷物を下ろした後、チェックイン時にもらった喫茶コーナーのタダ券でコーヒーブレイク。
まだ時間も早いので、せっかくだから諏訪大社参りに出かける。日本三大奇祭(三つなのか?)のひとつ
御柱祭で有名な諏訪大社。神殿を囲んで四方に御柱が聳え立つ。
秋宮から約1kmはなれたところにある春宮まで徒歩移動。このあたりは町並みも古く、とてもいい感じ。
秋宮よりはややおとなしい春宮を参拝後、川を越えて「万治の石仏」を拝む。
いわゆる仏像彫刻とは違うなかなかシュールでユーモラスな姿の石仏でした。
朝飯をコンビニで仕入れて、6時前に宿に戻って食堂で夕食。それなりに充実した品揃え。おなかいっぱい。
見回すと明日のレースに出るであろう団体は他には1組くらい。
意外に少ないなと思って後で出走リストを見ると長野県率が7割くらいであった。ま、1回目だし、富士山ともかぶってるし。部屋でゼッケンなど付けつつ明日の準備。なんとセンサーは足首にマジックテープで巻くタイプ。囚人のようだ。わしらは諏訪湖畔を死ぬまで走るグラディエーターか?。
熱めの温泉で体をほぐして、明日の起床を4時半として、9時くらいには就寝。
朝起きると、どうやら路面がぬれている。夜のうちに少し雨が降ったようだ。幸い今は降っていない。
朝風呂に入ってカラダに渇を入れて、朝食にお結び3つ詰め込む。カーボショッツを3つフラスクに仕込んで
由紀にチェックアウトをお願いして、藤宮さんとみずべ公園に向かう。雨上がりの空気はけっこうヒンヤリ。
荷物を預け、30代、40代、それぞれのクラスに分かれてスタート待機。
40代見渡すと「サイクルマラソン」というネーミングのなせる業か、かなりオジサン度が高い。
7時にスタートした個人タイムアタックの走り去って行く様をみて「凄いスピードだ!」と隣の
二人組みは騒いでいる。
その後順番に、30代Bクラスのスタート2分後、7時13分には我々Cクラススタート。
諏訪湖畔ド平坦なので、いきなり集団はたてに伸びてスピードを上げる。僕は真ん中あたりの
スタート位置だったので、先頭までは上がらずに、中盤で様子をみる。
何箇所か急なカーブもあるコースではあったが、案内もきちんとしていて落車もなく進む。
ひとりトゥクリップを下にぶら下げたままコーナーでこすりまくってる奴がいて、気になって仕方なかったが。
上川大橋から諏訪湖を外れ、そのうちあたりも落ち着いてきて、5・6人まとめてスピードを上げようとするが、
こちらの目論見どおりに先頭交代はできないようで思うようにスピードが上がらない。
前に出て引けば、3人目あたりから切れるし、下がれば全体のペースは落ちる。
堤防道路のサイクリングロードに入ったコースは、幅もあまり広くなく、また向かい風もややきつくなりうまく前に出られない。まあ、どうせ上りに入ればおのずと道は開けるさと、無理はしないで進む。
平坦基調のあぜ道のようなサイクリングロードが延々と続く。
公園大橋を大きく右折し、ようやく登り区間に入る。道はまっすぐ。さほど斜度はきつくないが、だらだらとジャブを効かせるように休みなく続く。連光寺の序盤のだらだら坂のような感じか?。グループを形成していた数名は落ちて行き、数名は先行していったが、焦らず騒がず17~18キロのイーブンペースで踏んでいく。このあたりはまったくの公道なので道端の声援があってうれしい。あわてて信毎の旗を配っている新聞配達のスクーターなどを横目に、声援にありがとうと手を振りながら余裕で進む。
上りも中腹に差し掛かったころ、先ほど掛けていったグループの2人に追いつく。
「これでメンバーそろいましたね」なーんて声を掛けてきたが、何をおっしゃるウサギさんだ。
イーブンペースの亀は、あっさり追い越して差を開く。みんな上り方が甘いぜ。
とかなんとか心の中でほくそ笑んでいると、このあたりからケツの内側の筋肉が痺れて痛み出す。
踏ん張りが利かなくなりややペースダウン。それでも仲間割れ寸前のチームTTグループなどを冷やかしながら
「登りあと2km!」の掛け声に勇気付けられがんばる。もう2kmくらい来たかと思っていると「あと500」なんて
お約束の掛け声もあったりして、この辺が公道レースの楽しいところでもある。
快調に先行者を追い越しながら、御柱街道を大きく右折。ここからはゴールまで5kmあまり下りだ。
と気がついたのは、じつはゴール手前1kmくらいで、何を勘違いしたか、私はこの後また登り返しがガツンと
あるものだと信じていた。そのため下りに入ってもあまり踏まず、前方に見える3人を目標にしながら
足を貯めていた。サボルデッリさながらにカラダを小さく固めて風の抵抗を減らし、必死にペダルを踏む前の3人を
せせら笑いながら、こがなくても差が広がらないスピードの快感に酔いしれていた。
確かにちいさな登りはあったものの、勘違いしていた上り返しは当然なかった。
のこり1kmの表示とまっすぐ先に見え始めたゲートの影に、ようやく下ったままゴールだと気づき
前の三人に追いつくべく猛然とスパート!!!。タッチの差で追いつけず。がっくし。
貯まった足は利息もつかず、ペイオフ。。。
誘導にしたがいゴール後の集合場所へ向かうと藤宮さんの姿が。2分前にスタートした彼にタイムを聞くと
1時間27分台だそうだ。僕はおそらくゴールの瞬間のメーター読みでは28分。くひょー。負けです。
能登で知り合った大阪の横山君に会ってしばらく話し込んだのち、荷物を引き取り防寒体制。
トン汁サービスがあるはずだとテントのほうに行くと、この段階で準備が出来ていたのは
「生野菜」サービスと「ポップコーン」だけ。標高1400mはそれなりに寒く、雨も降りかねない曇り空。
「トン汁」は準備中、「焼きそば」はようやくキャベツを切り始めるところ。鉄板にガスの準備もできてなーい。
僕らの目の前ではジュースサービス担当の、厚化粧のおばちゃんがぐずぐずと1リットルパックの口をあけて
ジュースサーバーにダバダバといれているが、まるで要領が悪い。紙パックの口に爪をねじ込んで開けるのはやめて~。
乗鞍や美ヶ原に比べてゴール後の会場が広々として、ここで表彰式なども行うようだ。
ここから近場の温泉の割引があったり、下山用のサイクルトレインなどがあるようだが、待ってるわけにも行かず
結局持ち込んだパンを食べて小腹を満たすと、あきらめて藤宮さんと下山開始。
まだゴールする選手がいるため、そのままコースを逆走できないらしく、途中で道を曲がることに。
ところがここからは何の案内もなく、自走下山組数名で勘を頼りに下っていく。
「こっちかな?」「前に出るけど自信ありませーん」などといいながら
途中小雨も降りはじめ、けっこうきつい道を走り続けようやく20号に出る。
走ること30キロあまり、ようやく10時半ごろにみずべ公園近くで由紀を発見して合流。
駐車場で簡単に着替えて自転車をキャリアに積んで、大社通りを降りたところの
「山猫亭」という蕎麦屋に入る。天ぷらそばにデザートの蕎麦チチ。ご馳走様でした。
食後は、大社左の「児の湯」という公衆温泉で汗を流す。入浴料のみおとなひとり200円の安さ!。
熱~いお風呂でさっぱりしました。
向かいの酒屋さんで地ビール買って東京へ出発!。途中、富士山組の三井さんからメールが入る。
なんと7合目では雪になるほどの冷たい雨に見舞われたとのこと。
山の天気はわからないものだ。お気の毒に。
大きな渋滞もなく、東京帰着。自宅まで送ってくれた藤宮さんにコーヒーで一息ついてもらって
宿泊、交通費の清算。2日間ありがとうございました。
公道使って、なかなか楽しいレースでした。プロフィール的にも登りオンリーでもなく
「ロードレース」っぽい雰囲気も味わえて面白いコースではないでしょうか?
諏訪の街もとても趣があり、おススメなイベントでした。
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