我妻(エイジローじゃないよ)由紀と付き合い出した年のツール・ド・フランスはランスの首位を脅かす展開がハラハラモノのでヴィノクロフやらウルリッヒやらが一時は14秒差に迫ったり、マヨが元気だったりしていて、それまでサイクルロードレースの存在すら知らなかった彼女も夢中になる展開。そんな流れで行った新婚旅行はランスの七連覇目のツールのツアー。そこで実感したことが一つ。われわれ日本人ツアー客の応援する選手は前述のようなメジャーな奴ばかり。ところが現地で集団を待っていると、脇にいるのは無名な選手の名前を掲げた地元のオバちゃん達なのであった。「日本人選手もいないのにあなたたちナンで?」といった目線が痛くもあり恥ずかしくもあったのが強く印象に残る。TOP集団が過ぎ去ったあと、あーもう終わっちゃった、みたいな我々を尻目に、まだまだワインをあけ、にこやかに笑いながらそのあとやって来るであろう、たぶんオシメ姿から知ってるかもしれないようなお目当ての選手を待っている彼らがとても羨ましかったのを覚えている。「応援」ってのはそういうものだと。盲目的にテレビ放送に流されてジャイアンツファンに踊らされている田舎の小学生みたいなもんだ。その点、今回のTOJ、とにかく気になる。知り合い(いろんな意味で)が数人、もちろんその誰一人としてTOP争いをしているわけではないが、こんなに面白いTOJは初めてである。明日はとうとう東京ステージ。奈良さんも西谷さんも小野口さんも小畑さんもヘモグロビンチャンも、落車などないよう、最後までがんばってください。
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