ぐずぐずした天候と、生後一カ月足らずの乳飲み子と、遊んでほしい盛りの三歳児、なかなか45歳のおっさんの時間は自由にならないようで、しかも、ようやく雨の上がった今日は、ご近所の清掃デー。おまけに本来の日程からの雨で延期のずれ込みデーだったので、雨に任せて草ぼーぼー。下の公園の草刈りはなかなかに重労働ではあるのだが、しかしまあ、世間のおとーさんという人たちは、この手の地元のイベントにまるで出てきませんな。おとーさんに限らず、確か20代、30代の息子たちもこの辺にはいるはずなのだが。自分の育った家を離れていない人間にとっては、そこがいかに大事な場所なのか身にしみたことがないのかもね。おじさんたちも、この先、今日掃除した濡れ落ち葉になっても知らないよ。
ま、この公園に世話になるのは、これから先ウチの子たちの比重も大きかろうし(それはそれとして、藪蚊の数も変わると思うんですけど)、9時から10時過ぎまで、汗だくになって立ち鎌をふるって草をそぐ。
昼からは少し天気も好転して来たので、外遊びが足りずにストレス溜まり気味の航(たぶんワタシも)を後ろに、前には分解したストライダーを乗せて、清瀬の公園に遠征。一周200mほどのなんちゃってジョギングコースをぐるぐると走りまわらされたあげく、本人が疲れると、帰る!の気まぐれな三歳児。ほかにもストライダーの子がいるという情報があったので行ってみたのだったが、ひとり女の子がよたよた乗っていただけで、やや期待外れでもあり、仕方なくまたママチャリ輪行で退散。
さて帰宅すれば、下関の父から電話があったという。そういえば、父の日なもんで、お菓子を贈ったのだった。そーだったそーだった。今年から酒はやめてお菓子にしたのだった。
考えてみれば、このワタシも今や二児の父。晩飯時に、航に「今日は父の日だぞ」というと、感情のこもらない一本調子で「おとーさん、ありがと」。「気持ちがこもってないなあ」というと、今度はゆっくり「おどーさん、ありがーどー」だと。ま、かわいいもんだ。
父は船乗りだったので、ワタシがほぼ中学校を卒業するまで、家にいなかった。子供のころにじっくり遊んだ記憶がない。キャッチボールをしようと言っても、「網を引いてて肩を壊したからできん!」と言われたこともあったな(ホントはおそらく四十肩)。そのくせ風呂焚きをはじめ、家の草取りなどはやたら手伝わされた。こんなワタシが人の親になってどう接して行けるものかいろいろと不安に思ったりもするが、とにかく今のところ航はワタシのことを、一番の遊び相手だと思っているようだし、母親には言わないわがままを言ってくるのだという。次男も加わって、親子の時間はこれからまだまだ長いのだ。
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