我が家は家具が少ない。下井草に越す際に、でかいものを処分したし、この栗原の家は収納スペースが十分なこともあって、越してから買った家具は、松本民芸のライティングビューローくらい。これは非常にタイミングの良かった掘り出し物で、飽きの来ない渋いつくり。一人暮らし時代にどうでもいいつもりで買っていた機能オンリーの仕事用の机と椅子、本棚以外では、我が家にある家具は、上北沢、山本商店で買ったちゃぶ台、由紀が持ってきた、食卓と椅子など古いものばかり。23年前に高円寺の民家の玄関先で粗大ゴミとして出されていた茶箪笥をもらったのに始まり、「昭和の家具」への愛着は強いつもり。ところで5月に家族も増えて、そろそろ食器棚くらいは欲しいなあという話になっていて、どこかいい戸棚はないものかと思っていた矢先、10月の末に、航と下井草に行った際、何気なく覗いた上井草のリサイクルショップで、なかなかなものを発見。20日に再度、由紀も一緒に確認に。ところがあらためて見てみると、こまごまと粗があり、残念ながら却下となったのだが、由紀が、なんとその奥に、もうひとつ値札のついていない戸棚を発見。どっしりとした趣ながら、引き戸のすべりも良い、飾りガラスの模様もイカした戸棚。店員さんに値段をたずねると、予想外のお安い値段。って、それにはやっぱり訳があって、以前の持ち主が何をとち狂ったか、戸棚の中を白いペンキで塗ってしまっていたのだった。「白くなきゃもっといいおねだんでっせ~」と関西弁だったかどうかは定かではないが、ま、閉じてしまえば見えるものでもナシ、というわけで、購入決定。休みを取った22日に我が家にやってきました。玄関先にとどめてもらって、水ぶきしてワックスをかけて汚れを落とし、一晩風を通して台所へ。加えて、底の部分に昨日、すだれを買って来て敷いてみたら、あらステキ。ガラスのコップなんて置いたりすると、惚れ惚れする様ななんともいえない雰囲気ざんす。しみじみ。
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