めくり忘れていたカレンダーを10月にめくる。たいしたことではないが、月が変わるだけで、航の治療も一歩前進する気がする。8月のあの日が、つい昨日の様にも思えるし、かなり前のことにも思える。
季節はずれに次の台風も発生しているようだが、昨晩あたりはかなり気候も落ち着いて、櫂もしっかり寝てくれたが、寝付いたときと夜中、明け方と気温が下がっていくのに、せっかく掛けたタオルケットや毛布などを蹴飛ばしてしまうので、気になってこちらは眠れない。風邪引かれるとほんとに困るし、寝不足のほうがまだマシなのだが。
5時半などに起きてしまったせいか櫂は食欲にいつもの勢いがなく、しゃけと納豆を混ぜたご飯には見向きもしない。起き抜けのバナナ1本は速攻食べたのに、と思っていたら、いつもと順番逆転でウンチをしていた。これでスッキリご飯も食べるかと思ったが、やはり今日は納豆ご飯が気乗りしないらしく、急遽スパゲティをゆでると、こちらは喜んで食べた。夕飯用の炊飯器のスイッチを入れて保育所に。午後は雨っぽいので、駅までのママチャリで。いつもなら、保育所で降ろしたとたんに泣き出すのだが、今日は保母さんに抱っこされて、泣かないで見送ってくれた。子供は成長するなあ。今日もしっかり遊んで、夜はぐっすり寝てくれるかな。
航は、朝の体ふきが終わって、由紀が着いたときには寝ていたよう。こちらも、『帰らないで』の一点張りから、『明日○時に来てくれるなら、帰ってもいいよ』、に変わってきたらしい。こんなことになってなければ、気にすることも何もないはずのことだが。父親としては、これから長い長い人生、息子二人、しっかり逞しくなって欲しいのだ。
帰りに大崎で乗り換えた埼京線は、十条で人身だとかで、急遽池袋どまりに。保育所に行かなければならない身としては、冷や汗もの。電車ってのは困りものだ。
駅に降りて駐輪場で自転車を引き取って、いくつか買い物をして櫂を引き取るころに雨が降ってきて、慌てて家に帰ると、灯りがついている。迂闊にも消し忘れかと思ったら、義母が来てくれていた。櫂の顔が見たくて、とは言っていたが、ありがたい。
航は、熱も下がったようで、こまごまとあるが、そろそろ次の抗がん剤が始まる。負けるな。
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