人の親になるということは、その人格に対して責任を持つということであり、命名という行為はその後の人格形成に大きく影響を及ぼすものであろうと思うと、なかなか思慮深くならざるを得ない。あまりありふれた名前ではなんとなく埋もれてしまうのでは、とか、かといって奇抜な名前もなー、とか僕の父親が船乗りであったこともあり、視野を広く持って欲しいなどといった勝手な親の希望もこめて、などと逡巡した挙句にひらめいて息子に付けたのが「航」という名前であった。そうそうはいないだろうと思っていた名前(読みと感じのセットというところで)だと思っていたのだが、気にしてみると案外世の中にいるもんである。ゴルフ界の期待の星イシカワ遼くんの弟がそうだ、と言うのがまず最初に確認され、08年度に入社してきた新人にもひとり。最近では、今の朝ドラの主人公の弟がそう。などと思っていたら、もうひとり、少年チャンピオンに連載中の自転車漫画の作者が「渡辺航」。なーんだ、オヤジが自転車好きで、あやかってこんな名前にしたんだな、などと思われかねないが、連載開始は2008年、息子の生まれは2007年なので、あくまでウチが先。とまあ、張り合う意味もないけど。ところでこの「弱虫ペダル」、そこそこ評価がよさそうなので、40半ばのおっさんが読むような内容でない(高校の自転車部が舞台)のは承知で読んでみたら、漫画なりに、んなこたねーよ!ってのは満載だが、まあまあ面白いかも。実際、運動部経験もないくせに、メタボ対策で乗りはじめただけなんですよーとかいいながら、なんでそんなに速ええんだよっ!て人いますからね。
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