この夏は、例年になく走っていない。暑さのせいでも、子育てのせいでもない。7月5日に、路駐の車の急に開いた扉にハンドルを取られて転倒して、手、肩、肘の打撲という身体的ダメージと、自転車自体の物理的ダメージのためだ。
その場で救急車で運ばれた病院、全治一週間の診断書ののちも、痛みは引かず、どうせ、インターンの宿直医の診断などあてになるかと、近所の医者にもう一回。結局は、打撲、ひねりによる筋肉の損傷ってやつで、湿布しておとなしくするしか手立てはなく、んじゃ仕方あるめー、と治癒を待つのみ。であったが、どうやら、保険会社的に損害賠償額の算出というものは、通院日数×2×4200円だかが、基準だそうで、そうなると今回の損害賠償額は16000円ほど。会社を休むようなこともなかったので、あえて休業補償も要求してないし(会社側に通知が行くのも煩わしいし)。仕事上、直接影響はなかったというものの、その間、子供の遊び相手にも満足に対応できず、家でのちょっとした力仕事もはばかられ、一家の主としての役割を果たすには多大な損失を被っているのである。どおりで、大げさに鞭打ちの輪っかを首に巻いて通院するオヤジがいるんだなと、いまさらながら、その仕組みにあきれた。
ところで、もうひとつ、自転車の方であるが。修理費用を見積もってもらって請求したところ、保険屋から電話がかかって来た。「拝見したところ、車体番号から、3年前に購入された自転車ですので、元値を30万として、減価償却を考慮して、9万5千円の補償となります」だと。なぬー。請求している修理費用とまったく話がすり替わってるじゃねぇかよー。
「3年前ってのは、どこから判断したものだ?。失礼だな、10年前に20万で買ったんだよ。その後のパーツの交換、バージョンアップがあるにせよ、で。そうだとしたら、償却分はもっとになるんだろ。」「9万5000円で、同じように古びて、同じようにイタリア製で、同じように安心して時速40kmで走れる自転車を、さがせって言うこと??」。「だいたい、体も痛い目にあってるうえに、自転車まで元通りにならないような金額で、私は泣き寝入りなのか?」。「いや、そうはおっしゃられても決まりですから」。「あのね、ワタシが請求しているのは、修理にかかる部品代とその工賃であって、事故にあった自転車の時価ではない、つまり減価償却という考え方を持ち込むこと自体、間違ってます。」。「すみません、検討します。」
で、今日電話がかかって来た。自転車本体分は、請求額を全額。ヘルメット分だけ、減価償却をみさせてくれという。ヘルメット分、も少し引っかからなくもなかったが、まあ、良しとしよう。ということで、決着。HM師匠、ありがとう。
それにしても、自転車のかかわる事故が、万事がこの調子だとすれば、おかしな話だ。なんで減価償却?。じゃ、○リンピックで買った、1万円自転車でも、せこく減価償却計算して、3000円でどうでしょう?とか言っちゃうのかな。
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