数日前、夢を見た。なんだか知らないが、陸上長距離界の大御所たちと議論している。夢の特権でその顔は誰だかよくはわからないのだが、とにかく、なんでマラソンはこんなに実業団がダメダメなのか、みたいなことをこんなワタシが偉そうに突っ込んでいるのであった(野球見ながらやじっているオヤジと同じだ)。
15年くらい前にやっとこさ、ハーフマラソンを走ったワタシは、そのキツさに凹んでしまい、フルマラソンに要するエネルギーは相当なもので、一度走ると、回復するのに時間がかかるのだ、という話を、そんなもんかと以前は信じていたが、先日読んだ猫ひろしの本に書いてある彼のトレーニングたるやかなりなものだし、年間に出場するレースの数も多い。ワタシの知ってる市民ランナーたちも年に何回もフルマラソンを走っているし、レベルが違うとはいえ、いわゆるトップランナーたちのレースの数が少ないのは以前から言われていた話だ。そんなこんなで、いつもマラソンの代表を決めるときは必ずもめる。「優勝はしたが、タイムが悪い」「暑いコンディションでの実績がない」「経験が浅い」などなど、ほとんどインネンともとれる理由づけをして、連盟のお偉いさん達の思惑どおりの人に決まる、というのがお約束のようだ。
で、その夢の中で、「川内ってのはどうなの?」と聞くワタシに、「困った奴なんだよ、あいつは」と、大御所たちが苦虫をかみつぶしたような顔をしていた、という、まったくもって、出来上がった下らない夢の結末なのだが。
ただ何となく思うのは、陸上のようなホントにストイックな競技の場合、箱根駅伝などにも見られる「師弟関係」というのが一番のネックなんじゃないかなと思うのだ。そういうしがらみのない、市民ランナーたちは(猫ひろしも)、余計な疲れを背負いこまず、いかに楽しく走るかを追求し、だからこそたくさんのレースを走って記録を伸ばしているんじゃないかなと思うのだ。川内選手もしかり。短距離だが、為末なんかもコーチをつけてないらしいし。女性選手も、だんながコーチ、みたいな人の方が安定してレースをこなしているような気がする。
ともあれ、週末はコンディションも悪くなさそうだ(東京マラソン、毎年天気には恵まれないけど)。川内君、がんばってね。埼玉県民は応援してるよ。
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