栗原だより

7人のおまわりさん

私の通勤路に大和陸橋なる交差点がある。

青梅街道と環七の交差する大き目の交差点ではあるのだが、

毎朝ここにおまわりさんが7人ほど立っている。立っていて何をしてるかというと、

小心者の一市民から見るとただ「立っている」という風にしか見えない。

時々スクーターを止めて一言二言なんか言っている。

暇だね。

荒野の七人、七人のサムライ、八丁堀の七人、男女七人夏物語、白雪姫と7人の小人。。。

7人くらいいると何か心強いのだろうか。楽しいのかな。

暇だね。まったく。

そんな事よりおまわりさん、あの車、携帯片手に運転してるし。

ちゃんと見てね～。

五感を張り巡らし、車の意地悪に耐え、逆走自転車をかわし、

時々お金を拾う。

自転車通勤は今日も命がけなのだ。

花金は何処へ

80年代の末期に社会に出た僕はご他聞に漏れず、バブルの洗礼を受けたクチである。

当時芝浦にあった会社から駅に向かう道端では、「ジュリ扇」なる羽根でできた扇子を売っており

その巨大なお立ち台への道を聞かれることもよくあった(僕自身は一度として足を踏み入れることはなかったが)。

帰宅時ともなれば錆びた色をした駅からの階段は、一方ではねずみ色のおぢさん集団を飲み込んでいき、もう一方では色とりどりのお姉さん方（トイレで着替えていたらしい）を吐き出すという異常な色彩を垂れ流していたものだ。

あのころは、もう12月ともなれば、忘年会の日程を調整するのが大変で、それも一次会、二次会、三次会と流れていくさまは、今の世の中からは想像もできない。やっぱり世の中狂ってたんだと思う。

まあ、しかし師走でなくても、花金だ、花木だなどといってよく飲みに行っていたものだが

自転車にのめりこんでからは週末のコンディション作りにめっきり飲みにいく回数が減ってしまった。

特に今年後半、土曜練にお邪魔するときなどは、

金曜日はそれどころではないのである。少しでも早く寝なくては。

なるべく万全のコンディションで臨まなくては。ついていけるのだろうか。

邪魔なだけではなかろうか。楽しみな反面、異常な緊張感につつまれつつ床に就く。

今日は木曜日。もう明日は金曜日。この練習、レベルが高くて私など

箸にも棒にもかからないレベルなのは百も承知なのだが、

それでもドキドキしながら週末を待てるなんて幸せなことではないか。

インプレ

この時期、秋から発表されていた新しい自転車が次々に市場に出てくる。

市場に出てくると、お店のほうでも

試乗などと、

私情に訴えるようなことをしたりして、

非常にわたしにとっては、つらいのであった。

（もう限界、韻をふむのが）

ただ、サイズのピッタリこないものにちょっと乗ったぐらいでよくわかる気もしないし、

違いがわかるほどの長い経歴もない。（と思う）

いいっと感じるそれが、ホントにいいのか、単なる違和感なのか僕にはよく理解できない。新しいだけで人は何かルンルンした気分にもなるし。100ｋｍ走るのが目的ならば、100ｋｍ走ってみないと、インプレッションも何もないではないか、とイマイチ試乗には私史上（無理があるな）乗り気なことはない。

そんなわけで僕はＢｉａｎｃｈiのEV3というフレームにもう3年間も乗り続けている。僕の経歴からして、じゃあ他に乗り込んだフレームはと聞かれてもこれしかないのだが、アルミでカチカチのこのレーサーも、サドルを替え、ホイールを替え、ハンドルバーを替え、コンポを替えとしていると、その都度乗り味など変わってくる。

そんな中直接体に触れる部分で唯一替わっていなかったのがペダルであるが、これがまた先週の土曜練の復路で壊れてしまった。ＬＯＯＫのエントリーレベルの可もなく不可もなくというくらいのものではあるがかれこれ5年くらい使ってたもんで、もうムリっす！といわんばかりにビンディングが馬鹿になった。

練習会の皆様に迷惑はかけられないので（特にお邪魔してる身としては）、早々に離脱して、ヤンキーのサンダル状態につま先だけつっかけて、とぼとぼ帰った次第。

で、交換したのはＳＨＩＭＡＮＯ、アルテグラ。

おっさんライダーが機材にケチるなといわれるかもしれないが

2倍の値段のデュラエース、私の足にはもったいなさすぎ。

それでもいままでのは鉄下駄か！？と思わせるくらい、軽い！！

「踏み面が近くてダイレクト感がある」なんて、みんなわかったようなこと、いうじゃな～い。なんて思っていたが、まさに「それ」。ＳＨＩＭＡＮＯ様、御見それいたしました。これなら沖縄も3分くらい速かったかも。それでも足切りか。ダメだな、もっと鍛えます。

こうしてEV3もまたひとつ、乗り味を変えたので、もうしばらく乗ることにしよう。

40歳になったら、年寄りにやさしいコンフォートなフルカーボンでも試してみるかな。

たまには通勤電車

昨日は疲労蓄積がなんだかんだといって、自転車に乗らずに通勤だったが、

気が付けば今日は高校の同級生との忘年会だった。

僕はお酒は好きな方だし人並みよりは強い方だと思っているし、

正体なくすまで酔いつぶれるという事もさすがにこの年ではしないし、

お酒を飲むと分かっている日には決して自転車通勤はしません。

というわけで今日も電車でＧＯ！。この間東中野の小さな映画館で見た「空中庭園」、

妻が原作を借りてきたので通勤の暇つぶしに又借りした。

小泉今日子が日刊スポーツ映画大賞の主演女優賞とか、

監督が麻薬かになにかでつかまったとかいう話題もオマケの映画だったが、

日本映画特有のなんかもったりした、だから何なんだ、

後はめいめいで考えてくれたまえ的な描き方が消化不良だったりもしたので、きちんと本を読むのは面白い。

映画ではこそこそと浮気をしている「チョロ助」とあだ名される気の弱い父親（ダンナ）役を

板尾創路がはまり役で好演していたが、よくよく読んでみると彼の名も誕生日も設定がオレと一緒だった。

なんなんだろうそのイメージって。雛祭りに生まれた男はそうなのか？

舞台となっている東京郊外（どこからが郊外だか知らないが）、

町田近辺の住宅ばっかあってそれでいて畑もドカーンとあるような寂寞感。

近頃自転車の練習でよく通りすぎる風景だ。僕の所属チームのホームコースの稲城周辺も

近頃は家が増えてきた。そういえば最近、ビルとか家とか立つのが速いね。

手抜きじゃないのか、姉歯かな。ヒューザーかな。

さて家が増えれば人も増えるし車も増える。自転車にとっては走りにくくなるね。少し考えなきゃ。

やっぱり早起きして車の少ないうちに走りきるとかかな。こうやってだんだん変態度が上がっていくんだろうな。今日忘年会で会う、昭和40年生まれの一般的なおじさんは、

土曜や日曜に好き好んで朝5時から起きだして、寒い中暗い中、自転車こいだりしないもんな。

日記というものはよく「三日坊主」だなどといわれるがこのブログ、今日で4日目だ。

こうしてはじめてみると意外に書きたい事が次から次に出てくるな。

最初だけかな。そのうち飽きちゃったりして。満員電車な毎日だとこうはいかないだろうな。

大混乱？

このところ、東京はずっと晴れ続きで（連続晴れ記録の歴代何位とかって言うほどらしい）、

自転車通勤を日々のノルマとしている私にとっては、お休みがない。

あの忌まわしい満員電車に詰め込まれることがないためか、

階段ダッシュしてきたおぢさんのイヤーな汗の湿り気を背中に感じることもなく、

日々自分の臭いに麻痺してきつくなるブサイクねーさんの香水に鼻を突かれることもなく、

何よりも風邪をひかないのがありがたい。

しかしこの冬は10月から引き続き某チームの土曜連にお邪魔させていただいているため、

今までになく練習量が激増。少しは休まないと私のようなレベルのエセアスリートには

疲労の蓄積がたんまりきてしまう。（何でもこのチームのBOSSは週30時間とか35時間とか練習するのだとか！）

そんなわけで今日はサイスポでも買ってじっくり読むかと、ひーさしぶりに電車でＧＯ！。

エントリーしようと思っている年明けのもてぎのお知らせが出ていたはずだと、ページを見つけてびっくり。

またか。。「今年からエンデューロ新設」だと。しかも人数制限なし、新年会にいかが！？だと。

先月の富士200ｋｍにもエンデューロ、とうとうもてぎもエンデューロ。

あー中国の朝の風景のような大集団がよみがえる～。

競技人口の拡大、底辺の拡大を願う気持ちは、同じ競技にいそしむものとして理解はできる。

でも、だからってエンデューロを、本気で必死で走るほかの競技者と同じサーキットに放し飼いにするのは

いかがなものかと思ってしまう。富士200でも頭から流血したまま動かない落車を見たし、

毎年参加しているつくばでも参加者が増えるのに比例して、いや加速度的に

救急車の出動数が増えてる気がする。自転車は相当なスピードが出る乗り物だ。

レースに出る以上、危険に対しては常に気を張っていなければならない。

なのに「新年会にいかが！？」などとお祭り気分を煽るような（この場合はお屠蘇気分か）

募集文句は許されないと思う。

先日の秩父宮杯高校生レースの落車では、そら来たぞと警察がすっ飛んできたらしい。

これはスポーツ中のアクシデント。野球のデッドボールと同じはずなのに、

おそらく公道でのレースにいい顔をしないお偉いさんでもいるんだろう。

ツールド沖縄も定員200人といいながら、市民120ｋｍは300人の大集団スタート。

雪ダルマ式に80ｋｍも大集団となって大混乱した。

もてぎはサーキットの中とはいえ、主催者自らが落車要因を増やすような募集はやめて欲しいものだ。

そうしないと自転車レース＝危険なスポーツ、として競技人数を増やすどころか、

その開催さえ危ぶまれるようになるのではないでしょうか。

底辺を広げるようなサイクリングイベントは他にもたくさんある。レースはレースとしてやり方が違うはず。

この辺でじっくり考えてもらいたいとおもう。

さらば寒冷蕁麻疹

今日の練習は「連光寺」。われわれのチームがベースとしている

よみうりランド近辺の丘陵地帯の約３０キロほどのコース。

先週に続いて遅刻気味に家を出てしまった（先週はそのせいで大井埠頭まで２３キロ自走だった。。。）。

集合のフレンド商会前はもぬけのから。急いで第二集合地点矢野口ローソンにたどり着いてみると

メンバーはほかに2人。シーズンオフとはいえ、寒すぎッス。まあ午後からは雨の予報も出てたしね。

最近加入したばかりの原田さんのコース案内も兼ねて、

通常のコース(スキものむけにはオプションの坂道もたくさんある）をねっとり走ることにしてスタート。

序盤のだらだら坂をゆっくり上りかけるも、うずうずしてペースを上げてみるがぴったり原田さんはついてくる。

上りきったところで遅れた藤田さんを待つ。僕の感覚より速く追いついてきた藤田さんと3人、淡々と走る。

寒い。足だけでなくホットバルムを塗りこんだ腹まわり、背中はほんのり暖かいが、

指先足先、顔面は寒風にさらされて冷たい。そういえば昨日の土曜練、宮ヶ瀬湖でアラレだったし、

さすがに12月、わずか３週間前の沖縄は遠くなりにけり、だ。

坂浜で抜いたＴＲＥＫのにいちゃんが「今日は寒いですね」ってあんた、

レッグウォーマーもなしで生足さらせば寒いって。

最後はしごき倒したラミネートチューブのごとき踏ん張りで原田さんも振り切って終了。

その場その場のスピードはどうなのかわからないが、

距離重ねたときの踏ん張りは以前よりは持つようになったのか。

寒いといえば、ここ数年寒冷蕁麻疹に悩まされていて、この時期朝ベッドから出ると

足の甲、ひじ、お尻、ひどいときはお尻まで、びっしりと蚊にさされたような盛り上がりがでて猛烈にかゆい。

夏場でさえ、冷房がきつかったり、急な雨で冷えたりすると、かゆい。集中力もゼロ。

そのせいで冬場の練習はひどくおっくうだったし、自転車通勤もなおさらだった。

単に寒さがすべての原因でも無いようで、そのときの疲れ方やストレスの具合で、

出方も違うようだったが悩んでいても仕方がないので、10日ほど前に

ネットで調べた南阿佐ヶ谷の種田皮膚科へ。薬をもらってきた。

クラリチンという、のはらしんのすけが聞いたら一日中繰り返してそうな名前の薬を就寝前に一粒。

するとどうだ、覿面に翌日から蕁麻疹は顔を潜めてしまった。

こんなことならもっと早く行っとけばよかった。ありがたい。やる気１００倍。

この冬は安心して乗り切れそうだ。

時の経つのは

自転車に乗り、会社までの通勤をはじめて7年、17年間の喫煙暦に終止符を打ちレースに出だして5年、たるんだ腹をへこませ、日々精進しているつもり。だが結果はどうだ？。2005年は通勤距離も増え、走った距離にほめてもらいたくてがむしゃらに走ってみた。12,000ｋｍ走ってみてそれなりに足もできてきたと思うが、ここらでもう少し日々考えながら進もうではないかと思い、ブログなるものを始めることにした。

ブログをつけたからって速くなるとも決まったもんでもないが、少しでも自分の練習や考えを見直すきっかけになればと思う。来年40だし。