彫刻家の佐藤忠良がなくなった。98歳だったそうで、そんなに長命であったとは知らなかった。それほどおもちゃを与えられていなかった僕は、小さい頃の遊び道具と言えば油粘土。毎日毎日飽きもせず、こねていたものだ。美術の教育系の大学で学ぶころには、彫刻の世界に進もうかと思ったりもしたが。
3年間のシベリア抑留。心身共に極限に追い込まれた環境で、人間の本能をつぶさに観察したという。「権力や知識のある人より、手に職を持った大工さんや、普通の人の方が立派でした」。
近頃、仕事でも、ニュースでも、なにかにつけて、傍観者的にしか物事を捉えられない人が多すぎる気がする。大した実績もないくせに、アドバイザーぶったポジションに回ろうとしたり、コンサルティングという名のもとに、机上の空論をこねくり回して、仕事の進行を邪魔するやつ。マネージメントとかプロデュースとか適当なカタカナ並べて、その実何もしない人。評論家はいらないから、あんたがやれよっ!ってやつばっかり。最近テレビにたくさん出てくる人たちもそんなのばっかり。現場にいるのは、どっかから派遣された人。でもなんだか、そんなテキトーなこと言ってるだけのやつが、なぜかカイシャではエラクなるみたい。大きな企業は、そんなんですかね。
自分の足で漕いだ分だけしか進まない自転車は、決して実力以上には走れない。偉そうなことほざいてる暇があるなら、漕いだ方がマシ。
ま、やるしかないねー。
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