小雨交じりの寒空と、自転車を引きずっての移動に、早め早めに動いていたら、結局大して遅れることもなく羽田には集合時間より20分も前に到着。そんな僕よりも先着の江國さんから、向こうにシライさんが来てるよと聞いて、久しぶりにご対面。彼のブログやレースのリザルトからその急進ぶりは分かってはいたものの、いやはや引き締まってますね。さすがオベスト、スパルタぶりが顔ににじみ出てます。自分も含めて昨年までの旧チームを離れた面々がこうしてがんばってる姿はお互いに刺激になります。その後ゾクゾクと出揃った物ポン集団。2002年、たった一人で右も左も分からずにオキナワ120kmに参加したときのココロ細さからすると、雲泥の差。供に練習した面々とこうして緊張を紛らわすバカ話をしながら向かう飛行機の旅はなんともいえないシアワセ。ツアコン役の大浜さんありがとうございます。
東京の寒さが嘘のような那覇の青空のもと、俺の自転車だけ来ないよー的にお待たせしましたが、ハイエース三台でGO。昨年までは高速バスでの輪行だった私には、これまた天国のような気持ち。昼飯食って(そんなシステムだったとは!)、受付済ませて、200km組と分かれてオクマへ。これまたレース前の宿泊にはもったいないようなリゾートフル(造語)なホテルですな。ファンライドご一行様と一緒にワイワイと夕食後、市民レースのデカゼッケンをいかにスマートにつけるかを研究しつつ、準備して就寝。枕という役割を勘違いしてるくらいクッションの効きすぎな枕に違和感を持ちながらもすぐに眠りに落ちる。
予報どおりの晴れの天気なのか良くわからない日の出の遅いオキナワの朝。薄暗い中、メシ食って、荷物預けて、ボトルの準備して、ちょびっと寒いので薄手のアームウォーマ巻いてスタート地点へ。しばし知り合いとご挨拶などしたあと、松下とアップに走る。ケッコーな向かい風。こりゃ登りに入るまでに消耗しないようにしないと。もどって場所取り。昨年の完走順位的に、前にいてもさほど嫌な顔をされるようなゼッケンNoではないし、前方に物ポンで陣取って、いざスタート!。平坦とはいいながら、微妙なアップダウンと幅員の増減に300人の大集団は伸び縮みを繰り返し、そのつど落車への危険が付きまとう。とうとうトンネル内で落車があり、あおりを食らって脚をつく。転倒は回避したものの前後がっちり挟まれて止まってしまい、やや取り残され気味のまま、のぼりへ入る。昨年の例で行けば、ここから大リストラ大会で、ワタシ的にはぐっと前へ掻き分けていけたはず。が、どうも勝手が違う。ここらで抜いたはずのあの人やこの人がまったく見当たらず、やはりさっきの落車の影響か?。いずれにしろ、あの人やこの人たちだって僕以上に練習を積んでいるわけで、毎年毎年同じ状況が繰り返されるはずもない。少し焦る。ダムを越えて、下りに入ると、お約束の黄金のタレ。焦る気持ちに反して順位は下がる。周囲もまばらになり頼りになるのは地足の強さのみ。奥の手前でようやくグループホソヌマに追いつく。チームメイトの顔を見て少し気も落ち着くが、見渡せば900番台のゼッケンな方ばかり。沖縄は前年の順位がゼッケンに反映されるので、よい目安になる。749のワタシのゼッケン的には、やはり相当な遅れと見るほうが正しい。集団の前に出て引き始める。が、誰もついてこない。しかし完走列車に乗るためにはここで集団に埋もれるわけには行かない。前方の集団を視界に捉えるまで踏み続けるしかないのである。しばらくして後ろから一人上がって来た。よしよしと思ったら、バイクを従え200から大逃げかましてきた島田さんだった。まったく凄いもんだとは思うが、ついていけるようなスピードであるわけもなく、僕には何のメリットもなく、このまま消耗しながらの辺戸岬からの海岸線は厳しすぎるなと思っていたら、200の大集団に飲み込まれる。去年は二度目の登りの途中だったことを考えると、やはり遅れている。ラッキーなのかなんなのか、先ほどまでの後続集団もここに紛れ、大サイクリング大会。物ポン200組とも会話を交わしながらすっ飛ばす。快速平坦区間がおわるといよいよ二度目のダムののぼりへ左折。さすがの200集団、上り口のゆるい傾斜ではスピードは落ちず、周囲にいた130kmの青ゼッケンが一気にいなくなる。緑ゼッケンに混じっていけるところまで登り、あとはまた自分との戦い。一回目よりは足が回る感じ。しばらくいくとポンジャー発見。滝山さんだった。少し話をしているとまた気持ちが休まる。確かに昨年より位置は悪いが、6回目、落ち着いて走れている気がしてきた(開き直りともいうが)。暑さほどほどのコンディションではあったが、ダムの補給で、水のボトルをもらう。お、ようやくkonaさん、ピートさん、オダワラさんをキャッチ。そのまま続くくだりであっさりパスされたりもしながらまだまだ高江ののぼりがあるさと、自分を慰めここからのスタミナ勝負に気持ちを入れ替える。ここの登りは、ダムを2回登った足にはかなりきつい。登りきったあとも間断なく繰り返す細かいアップダウンが容赦なく足を奪う。ここからしぶとくいけるかどうかが、僕にとっては大問題。じわじわと、あの人を追い抜き、この人を追い抜き、そんな中道端に停まってしまってる自転車を発見し、声をかけると振り向いたのはなんと垣見さん!。大丈夫でしょうか?。少しずつ前の集団へと渡り歩きながら、あーそろそろ平良に向かう 海岸線は風がきついよなーと思っていたら、後方から「快速特急です、乗ってください」とささやく声が。真田さんだった。ダムの登りでひきまくって力尽きている真田さんではあるが、あたりまえだが、このあたりでよろよろと走っているメンツとは比べ物にならないスピードである。おそらく来年にはこんなめぐり合わせはないに違いないが、ここぞとばかりに後ろに張り付く。が、しばらくして振り返ると、後続集団は誰もついてこない。そのうち一人ガタイの大きな黒ジャージが追いついてきたが、さすがにこの風を受けての走りはきつい。仕方なく後ろを待って集団でしのぐ。慶佐次の補給ポイントでは、この後の源 河への登りに備えて足が攣らないようにスポーツドリンクをしっかり補充。今年は暑くないせいもあってか今までで源河は一番楽に登れたかも。ここでようやく内海さんの広い背中を捕らえる。そのまま下りも食らいつき、ほぼ同時に源河の最終関門を抜ける。完走は約束されたが、少しでも前へ。順位を上げるべく走る。右腕を差し出して「前へ出ろ」サインを出すが、後ろからは「すみません!」の返事。仕方がないのでしばらく内海さんと二人で引き合いながらスピードアップ。しかしここも緩やかなのぼりがあったり、足もそろそろ限界。と、そこへまた真田さん登場。力強い引きにしばらくついていく。とうとうラスト500mで切れてしまいつつ、ゴール。うー、終わった。。。140位。。。なんか妙に足も残っているような、不完全燃焼な気分。。「下りタレまくり」という毎年繰り返されていく課題を積み残したままの自分に無性に腹が立ちながら、まあ、無事に走りきれたことを今はよしとして。130kmくらいの体力は約束されたのは強い実感。でもサイクルロードレースとしてのスピードが伴っていないのも明らかな事実。ま、だから沖縄はやめられないんだけど。
会場から自転車送って身軽になって、表彰式見て、ホテルに戻って汗流して、夕方から大宴会。ハシケンJr.にパンチされたり、ハシケンの熱い話を聞いたり、ぐる君やらぐるさんやらの馬鹿話をしたり。カネシロ編集長ともじっくりお話できたりして、総決算的においしいお酒を飲めました。
翌日の目覚めはスッキリ。メイタンのウコンは効きますね。おきなわ村で洞窟入って、国際市場でお魚食べて、満喫のおきなわでした。チームの皆さん、ホントにありがとうございます。また道中声を掛け合った皆さんも、また来年!
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