チュートリアルの福田がノーブレーキピストで摘発なんだそうだが、まあ、警察にとってみれば、いい見せしめを挙げたってとこだろう。NHKでもさんざん時間を割いてたくらいだから、こないだの堀尾君のバカな解説よりはずっとマシだろうな。しかも、この摘発でナイスなのは、『前ブレーキはついていた』ところ。チェーンを逆回転すれば後輪が逆回転するということが、後ろブレーキにはならないのだということだ。
しかし、まあ、こんなピストでも、それなりにスピードを緩めようと思えば緩められるわけで、ブレーキがない=スピードが出る、ではなくて、ブレーキのない自転車に乗る=ブレーキをかける気がない(すなわち信号を守る気がない)ことが、そもそもの問題なはず。ノーブレーキピストであるかどうかではなく、そこいらのママチャリも、クロスバイクも、ロードも、とにかくみんな信号守ろうって気がない。件の逃亡生活を送った市橋も、「逃げるなら自転車はいいぜ。なんたって信号守らなくていいからな」と嘯いていたらしいが。
毎朝、中野の警察前にはおまわりが7人くらい並んで、第一レーンはバス専用レーン時間帯の取り締まりを躍起になってやってるけど、その100m手前の交番まえの信号を守らない自転車が山ほどいるのに、こちらはまったくスルー。東高円寺の地下鉄入口手前の横断歩道も非常にデンジャラス。横断歩道を渡る歩行者を縫うように交わしていく自転車ども。テキトーに車道と歩道を行ったり来たりしながら、信号をちょろまかすその走り方は憤懣やるかたない。そうだよ、だいたい歩道走っていいことになってることからして間違ってるんだな。前からわかってるけど。中高校生の、一人は歩道、もう一人は車道の左端、のインチキ並走とか、歩道上で行き違えなかった自転車がいきなり逆走方向に車道に降りてくる、なんてのもこのバカなルールのせいだ。歩道なんか走らすから、自転車が歩行者の延長的な発想になって、おばちゃんたちの、右側走行のままインから切れ込んで曲がってきてビックリ、な走り方にもなるわけだ。
あー言い出せばきりがないほど、世の中の自転車は道交法的に野放しだ。今日なんか、皇居脇で、イヤホンしてる自転車に、交通安全運動のおっちゃんが、なにも咎めずに、キャンペーンのティッシュ渡してたぞ、のんきなもんだ。
本気で取り締まってくれればいいだけなんだけどね、おまわりさん、仕事なんだから。
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