栗原だより

気がつけば20km走ってた。

痛み止めでようやく寝付くありさまと、抜かれるときの力みの疲れから、早々に寝床に入ったものの、日曜朝はぐったり。未明に上がった雨と、一度は目覚めたものの、練習に行くのはあきらめて（こんな状態では皆さんにもご迷惑がかかる）、朝から庭の草とり。猫の額より広いか狭いかは知らないが、それでも手入れを怠ると草ボーボー。無造作に伸びた植木の枝も剪定してスッキリ。

先週、上石神井まで自走したのに気を良くした航が、今日も踏切を見に行くというので、ママチャリでアシストしてサイクリング。保谷から、大泉を抜けて、石神井公園を回り込んで、南下して上石神井へ。先週と違うルートと、なかなか到着しない遠回りに（作戦）、後ろを走るエース様からは「おとーさん、道間違ってる！」と怒りの声が飛んできたが、目的地に到着すれば、至ってご機嫌。イチゴプリンで休憩の後、ここまできたら、練馬高野台の由紀の実家、つまり航にはおじいちゃん家、まで行ってみるか？と問えば「行く行く～」と元気な返事。そのまま千川通りを環八に抜け、すんなりと到着。おばあちゃんはビックリ。あいにく出かけようとするところで、5分に満たないサプライズではあったが。その後も、池袋線を縫うように走って、いくつかの踏切を通りつつ帰宅。トータル20kmは軽く超えました。帰宅後、すぐにぶっ倒れるであろう予測を裏切り、元気まんまんな4歳二カ月。伸び盛りだ、当たり前か。

イワン・バッソ、いやーん、抜歯。

さかのぼること、42年前。三歳児検診と同時に審査していたのであろう、保健所主催「下関市母と子のよい歯のコンクール」の輝ける一位なのです、ワタシ。小学校に上がる前の検診でも、学年に2人しかいなかったという、「虫歯ゼロ」。とりたてて歯磨きを必死にやっていたとか言うことは全くなく、17年間の喫煙習慣にも、ヤニで黄ばむようなこともなく、いわゆるエナメル質が丈夫なタイプ。それでも、やはり寄る年波には勝てず、歯ぐきは下がり、若いころはバカにしていた、食事のたびに爪楊枝をシーシーやるおっさんたちの気持ちも身にしみてわかるようになり、老後の心配事の重要なポイントとして歯の大切さを考えさせられる今日この頃、だったのだが。

先週、数年前に被せた左上奥歯が痛み出し、やむを得ず近所の歯科医に見てもらったところ、土台となっている奥歯の根っこの部分が割れているという診断。対処としては、抜くしかない、とのことで、ならば早めにって言うことで、どうせ週末も雨だしってんで。

で土曜日。早めの昼飯を済ませて、雨の中予約の12時に歯医者へ。木曜日に診断した医者とは違う、女医さんが現れて、カルテを見ながら、クールに抜歯ですね～。申し訳ないが、そんな細腕でワタシの堅牢な奥歯を抜けるのでしょうか、などと不安になりつつ、それでも力任せに男にやられるよりはましなのかもとか、言い聞かせながら、麻酔の効きを待ち、いよいよ抜歯。被せ物がとれたときに、バキバキとすごい音。その後、台座が外れるときにもゴリゴリ。で、土台の歯自体は、三つに砕かれて抜かれました。うー、ぐったり。。。。おそるおそる舌で触ってみれば、大きな穴がぽっかり。こういった一度治療をして削られた歯って、ほかの歯よりも弱いんだそうです。ま、一番奥の歯（親知らずの一つ前）、歯ブラシも届きにくかったし、その前の歯との間に食事のたびになにかが挟まっていたくらいなので、なくなってもむしろ好都合だと自分に言い聞かせて痛みに耐える。処方された痛み止めと、抗生剤を飲んでようやく落ち着く。

歯がダメだと、食事がおっくうになり、まともなものを食べなくなって、体が弱る始まりの第一歩とか。子供へのしつけを我が身に振り返って、歯は命。

ブレーキは付いてますけど。

なかなか練習時間のとれない今年の状況ではあるが、晴れが続けば通勤で、どうにか距離を稼げる。月火水木と晴れが続いて、金曜の天気予報は帰りが微妙であったが、あいにく帰りは小雨。ま、幸い気温はぎりぎりってところで、deuterに黄色いランドセルカバーを被せて会社を出発。この小雨ってのが困りもので、霧状の水滴が張り付いて視界を一気に悪くする。度入りグラサンの私にとっては、致命傷。おまけに日没後、雨雲の暗さも手伝って、車のライトが乱反射して、帰宅ラッシュの交通量の中、かなり危険が危ないのである。ついでに言えば細い細いロードレーサーのタイヤは、濡れた路面でブレーキも効かないし。ブレーキは付いてますけどね、効かないならスピードを抑えるしかないです。北上するにつれ雨脚は強まり、青梅街道に入るころには小雨は通り越してフツーに雨。客漁りのタクシーは無意味に歩道に寄ってくるし、バスの本数も多いし、走りにくいなあと思っていたら、南阿佐ヶ谷のパールセンター抜けたところの交差点で、左前部がぐちゃぐちゃになったラクティスが斜めに止まっている、と思ったらその先に、転倒したバイク。その向こうには仰向けに倒れたお兄ちゃんが救急隊員にストレッチャに乗せられようとしているところ。典型的な右直事故。角には交番もある交差点なんですけどね。こんな条件の時くらい、表に出てお巡りさんは注意を促すのが責務ってもんじゃないかなと思うのだが。

事故見ちゃうと、こっちの気分もさらに凹んできて、とにかくゆるゆると超安全運転。大泉に寄り道の用があったのだが、普段通らない道は、またこんな時には勘弁。ずぶぬれになってどうにか帰宅。

距離稼ぐつっても、無理は禁物だな。

気がつけば10km走ってた

金曜は、雨と勝手に決め付けて、電車。久しぶりに、仕事相手とお酒。「鹿児島」なお店。かつをよりも、焼酎よりも、鹿児島と言えば「きびなご」ですな。おいしいお酒でした。

土曜。まだ櫂の顔を見せていない、由紀の祖母（つまり、櫂は曾孫）に会いに我が家から二時間先の家まで。私たちの結婚式までは全然元気だった祖母ですが、さすがに御歳92歳ともなると、いろいろとありまして、曾孫二人の顔をみて、元気も出してくれるとうれしいのです。

日曜。いつものように5時前に起きたものの、激しい雨音に幸せな二度寝。と、自分が練習に行かないとは言っても、その後の天気の回復に、うずうずしている4歳児ひとり。仕方がないので午前中に、買い物がてら保谷まで連れ出す。この往復5km程度はなんでもなく走る。くるくるペダルを回してよくついてくるようになったものだ。

グリップのアタリが手のひらにざらざら来て気持ち悪いと前々から言うので、昼食後、今度はグリップの交換に自転車屋へ連れ出す。通勤途中の青梅街道沿いに2年ほど前にできた、今はやりのピスト系中心の見た目なのだが、この間初めて店内を見たところ、そこまでピストピストしたお店でもないようで、好感触ついでにスペアのグリップの在庫もチェックしていたのだった。航は、14インチの自転車で我が家から5kmあまりのこの店まで、鼻歌まじりに到着。薄汚れたグリップが白い新品になって、見た目にもナイス。その後、航のリクエストにこたえて、石神井駅脇の踏切を皮切りに、踏切巡りのサイクリング。結局ぐるぐる回っておそらくは12km以上走って帰って来た。たいしたもんだ、父は嬉しいぞ。

練習第二部

久しぶりに松郷など行って、いつもより1時間ほどおそく、それでも11時過ぎに家に帰ってみると、航がものすごい勢いで（4歳児なりに）怒っている。練習からの帰りが遅すぎる！というのだ。どうやら、10時過ぎから玄関の前で、外に向かって怒鳴り散らしていたらしい。ご近所の皆様すみません。

早々に昼飯を済ませて、由紀に頼まれた買い物ついでに、航先輩を連れ出す。彼にとっては、自転車に乗っての近所の踏切観察が週末の最重要事項のようで、そのためであれば、ウチから保谷駅、その後、ひばりヶ丘駅、その間にある4か所あまりの踏切を巡るおよそ数キロの距離もなんでもないようである。彼によれば、保谷の踏切は、向う側の警報ランプがまだ丸い形状であるのに対して、こちら側は全方位タイプのものに変更され、そのため、数が二つに減っている、ということをいち早く発見してご満悦なのである。

しかし動機はなんであれ、ホントによく走る。しかも贔屓目でなく（いや贔屓目か？）、上半身がぶれずにまっすぐ走る。そのうち、東上線の踏切にでも連れてってやりますかね（ウチから40km）。

三人練Ⅱ

体育の日なのだ。正真正銘の10月10日なのだ、晴れの特異日なのだ。というわけで、懲りずに6時半集合をかけてはみたものの、想定通り、反応はナシ。朝起きてチェックしてみても変わらず。なんだひとりかと思ったとたんに拘束力もなくなり、やや遅れて家出。未明まで雨が降っていたようだが、路面的にはほとんどオッケー、なんたって晴れの特異日なのですからね。体育の日の意味ってもんがあるんです。なんだ、ハッピーマンデーってのは。

宣言した6時半に遅れること5分、どうせ俺だけだろ、と思ったら、駐車場に慈朗さんの車。オキナワも近い慈朗さんのこと、おそらくは昼サイだろうと推測され、もしそうでなくても、僕の姿がないのを見て、先に行ったと思って追っているのであるならば、ますます私は追い付くこともなかろう、今日はとぼとぼサイクリングか、と思っていたら！。ありゃまー、ポンジャー姿の慈朗さんと合流成功！。そうなるとただでさえ調子の上がってる慈朗さん、逃げを打ってるかのように、二人で回して回して、快速ペースをキープ。なんね、きつかねー、と思っていたら、今度はトモローから、一名合流。こちらはワタシは初めましてのtamakiプロ。なぜかレッグウォーマに、長指グローブ、確かシューズカバーもしていた不自然な厚着でしたが、まあもう、三人になって、ペースは上がる一方。清澄は息も絶え絶え、明覚の小休止後の横松も、お二人に引きずられて、すっかりいい練習になっちまいました。

帰り。単独で、たらたら帰ろうかと思っていたところに、高坂の踏切すぎで、今度は宮原さんと遭遇。後ろ付かせてもらっていいですか、の一言に、よせばいいのに、牽き倒し。しかも荒川サイクリングロードは、夥しい蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲。帰りついた運動公園の事務所で、ジャージを脱いでみると、裏側にびっしりと羽アリ。なんなんですかね。虫をはらって出てくると、あら目の前に5円玉。ごっつぁんです。

 

三人練Ⅰ

松下企画のボーソー練に多くのメンツが行ってしまった日曜日。6時半の早出に反応してくださったのは、シンさん、宮原さん。シンさんも9時半には集合場所に戻ってきたいということで思惑一致。定番早帰りルート、清澄から三段坂を、快速ペースで、しかも新参者には負けてられません的な意地張って、多めに牽いて、100kmちょいですが、なかなかに強度も上がりました。新しい人がいるというのは、その人自身が気持ちが乗ってるということもあるし、こちらにも良い刺激になっていいですね。ばんばん走りましょう、そうしましょう。

試乗会荒らし（笑）

会社的には下期に入って細かい人事異動などもあり、気になる送別会も、金曜に開催されることもなく、週末への影響はナシ。土曜日は浅倉さんの案内に行きまっせーと言ったものの、由紀から、池袋行きの提案があり、急遽早出早帰り。サクッと50kmほど走って、シャワー浴びて準備。そろそろ首も座った櫂を抱っこひもに入れて、三台の自転車で駅までGO。4歳の航も、すいすいと自分で自転車に乗ってくれるので非常に楽です。でかい子乗せた三人乗りやら、補助輪が脱輪してビーコロ言ってる、親御さんたちのセンボーのまなざしが痛いです（悦）。

東武のレストランでたまにはうまいものを外食して、子供らの服など物色して。ふと見ると、秋のサイクルフェアとかで、屋上で「ストライダー試乗会」を12時からやると書いてある。航に聞くと、乗る気満々。初めてでよたよたの子たちに紛れて、といって、さほど大きくもない航が、すいすいと会場せましと走り回るのはなかなか愉快でしたが、ま、練習すればこんなになるって言う模範演技ってことで、ありがとうございました。

おとーさんは、かべんでぃっしゅ。

しゃっくりに悩まされつつ、それでも寝るには寝られたのだが、おきてトースト食ったらまた復活。それでもがんばって日曜は7時発。昨日とは打って変わって大人数で、やっぱりこうでなくっちゃいけません。なんとなーく速めのペースで進んで、公道に出てからは2つに割りますか、てなことを言ってる内に先行グループが加速。前に着くか後ろに戻るか迷った挙句、前について元気な小村君を追走。二ヶ月ぶりとかいってる石川さん、ホントですかのペースで、高坂の信号で後続が切れたところを三人で大東坂へ。坂の手前の信号で後続が追いついてきて、浅倉さんのダッシュに大木さん、小村君が追走。杉浦さんも元気がいい。あわてず騒がず、じっくり追って、石川さんをパスして、浅倉さんを頂上手間でようやくパスして岩殿着。去年の今頃はもっと軽かったはずですが、ま、こんなもんでしょう。休憩中、自販機前で10円。ここの自販機、利用者の大半は自転車乗りだと思いますが、どなたか落としました？（って返さないけど）。その後のルートなどを話すみんなを後に、私は後進の指導（息子の相手、ともいう）のためリターン。

 

10時半には帰宅。待ち構える航と、近所の坂で上りスプリント！。巷で話題のノーブレーキ車は卒業して、自転車マスターして、1ヶ月。「お父さんは誰？僕はアンディシュレック！」なんだそうな。

   

横切らないでね。

9月はすれすれ1000kmちょいというていたらくであったが、不穏な動きの台風にも翻弄されたし、実家への帰省もあったし、まあ仕方がないかと自己弁護。

10月しょっぱなは、自ら練習案内を出してみたが、6時半とこの時期にしては早かったか、集まったのは二郎さんと慈朗さんと私の三名。「一人だとダレルので」という言葉が、メンツと吹きすさぶ北風に跳ね返ってくるとは予想だにしなかったが、スタートすれば案の定、きついきつい。足のあるお二人に追われる、ホントのラビット状態。しばらくして、ひるサイに向けて、入間大橋で慈朗さんが離脱。その後、大屋敷の分岐で、白石に向かう二郎さんと別れて、しばらく一人旅。向かい風はますます増して、完全にダラダラ走り。

と、そのうち葛袋過ぎて、おはサイ部隊が追い越してゆく。ここは一発ムチ入れて、気合を入れなおして追走して、清澄、山村坂と追い込んで岩殿。その後も宣言どおり、殿クラコースを消化して、今度は追い風の道を帰る。

 

荒川サイクリングロードの風物詩。

春は菜の花、この時期は、彼岸花（曼珠沙華）、マンジュシャゲ。山口百恵が「まんじゅーしゃか～」としかめっ面で歌ってた当事、妙に違和感を覚えたものであったが、「まんじゅーしゃゲー」じゃ歌にならんな、阿木曜子。一面黄色く咲き誇る菜の花もきれいですが、刈り残った青草に赤いコントラストで咲き誇るのもまた綺麗です。

 

もうひとつ。風物詩とは呼べない類のものだが。夏場のミミズの群れにも困ったものだが、9月からこっちに増えるのが、なぜか道を横断するイモムシたち。道を挟んでこっちとあっちで食える葉っぱも変わりないだろうに、なぜ彼らは移動するのか。その上、彼らを狙って舞い降りてくるカラスども。カラスのくせにチキンレースを仕掛けてるつもりか、こちらがギリギリに迫っても飛び立とうとせず、危うく急ブレーキをかけることも少なくない。しかし、あのイモムシたちはなぜこんなリスクを犯してまで、サイクリングロードを横断するのであろうか？。

ひょっとすると、バンジージャンプのような、成人の儀式なのか。行きかう自転車のタイヤに踏まれることもなく、またカラスやすずめの餌食にもならず、無事対岸にたどり付いた者のみが、最後の脱皮をしてさなぎになる権利を獲得するのである。一見無意味な行動も、自然界のなかで、数を調整する大事な行為なのである（と勝手な想像）。

 よれよれな空腹感に、思わずパスタ、バカ食い。午後になって、しゃっくりに悩まされる。負荷がきついと横隔膜に来る。こんな感覚、久しぶり。きつい練習、してなかったからなあ。。